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大阪・関西万博にて開催された「フードロス×冷熱 万博会議」に参加しました

市川は、2025年9月9日・10日に大阪・関西万博「フューチャーライフビレッジ(FLV)」内で開催された「フードロス×冷熱 万博会議」に参加しました。この会議はムーンショットという内閣府のプロジェクトで進められていて、冷熱技術を活用した未利用食材の高付加価値化と国際展開により、フードロスを削減することを目指しています。市川は国際標準化の専門家として参加。大阪・関西万博では、このプロジェクトのお披露目のトークショーが企画されました。
現在の日本では未利用の食材(例えば、収穫された規格外の野菜や、市場で売れない小魚など)が300万トンを超えて存在し、これをNLG基地に併設されたプラントで急速冷凍して粉砕すると、水分や香り成分まで保存されたゲル状(完全には乾いていない)粉末ができます。このゲル粉末をつかって、例えば3Dプリンターで味と香りが保たれたスイーツや、すしネタなども作成できるとのことです。
この技術は、農家や漁師、ゲル粉末の生産者、3Dプリンタ等の調理器メーカー、調理アプリのソフトウェア製作者、レシピを作るシェフなどの幅広い異業種間連携を可能とするプラットフォームに活用することができ、食品産業をゲーム産業のような新たな経済圏に転換する可能性があります。そのためには互換性や品質を保証する規格が不可欠です。将来は市川が参加しているISO TC 34 Food products専門委員会のもとで、新しいWorking Groupを作り、本研究テーマの成果を国際標準規格にすべくチャレンジします。